うれしそうな飛びつきでも、人が転んだり、犬が足を滑らせたりすることがあります。一方で、飛びつきは喜びだけで起こるとは限りません。不安やいら立ちが関係することもあるため、まず「誰に、どこで、どんな様子で」を整理します。

あいさつを始める条件を揃える

人に近づくことを喜び、落ち着いて練習できる犬なら、「四つの足が床にある」ことをごほうびにつなげます。すでに得意なおすわりなどを使ってもよいですが、難しい姿勢を増やす必要はありません。犬が怖がって人を遠ざけようとしている場合は、あいさつを強制せず距離を取ることが先です。

協力者一人から始める

静かな場所で、犬が安心している家族や知人一人に協力してもらいます。リードで安全を確保し、相手は犬が飛びつく前に止まれる距離から近づきます。足が床にある時にほめ、ごほうびを渡します。犬が合図を聞けず、食べ慣れた報酬も受け取れないなら、相手に離れてもらって条件を戻します。

手で押し返す、膝を当てる、大声で叱るといった方法は使いません。若い犬でも、いら立ちや興奮を高める場面を減らし、休息と遊びを含む生活全体を整えることが役立ちます。

来客へは「してほしいこと」を短く伝える

家族向けには、たとえば次のようなお願いを玄関の内側で共有できます。

  • 入った直後は犬に覆いかぶさらず、こちらの合図を待ってください。
  • 足が床にある時に、静かな声であいさつをお願いします。
  • 今日は練習が難しそうなら、別の落ち着ける場所で過ごしてもらいます。

「飛びついても自分だけは歓迎する」という対応が混じると、犬には条件が分かりにくくなります。子どもや足元の不安定な人を練習役にせず、大人が管理します。

結果は相手と距離まで記録する

「できた、できなかった」だけでなく、「父が廊下の奥にいる時は足が床にあった」「玄関が開くと跳んだので、次はドアを使わず練習」のように書きます。家族で条件を揃えるためのメモであり、成功回数を競うものではありません。

歯が当たる、うなる、人を避けながら飛びつく、急に行動が変わった場合は、家庭だけで繰り返さず獣医師や報酬を使う行動の専門家へ相談しましょう。

来客の予定がある日は、練習役を頼める訪問なのか、落ち着いて休む場所を使う日なのかを先に決めておきます。

参考資料

資料確認日:2026年9月12日。家庭での観察と準備に役立つ一般情報です。個別の体調や対応は、かかりつけの動物病院へご相談ください。