うさぎが抱っこを嫌がると、「まだ懐いていないのかな」と心配になるかもしれません。けれど、抱かれることと人のそばで安心できることは別です。通院や安全な移動のために扱い方を知りながら、普段は地面に足がついた触れ合いを増やしていきましょう。

最初の目標は、自分から近づけること

うさぎは捕食される側の動物で、持ち上げられることに不安を感じやすいとPDSAは説明しています。安全に囲った場所で大人が床に座り、うさぎが近づくのを待つところから始めます。逃げ込める場所をふさがず、静かな声とゆっくりした動きで接しましょう。

例えば、今日は足元のにおいを嗅いだだけでも構いません。「膝に乗せる」「写真を撮る」といった人の予定を先に決めず、その日の反応を見ます。おやつを使う場合も、普段の食事に合うものを少量にとどめます。

必要な時は胸とお尻を一緒に支える

持ち上げる必要がある時は、先に置き場所と経路を整えてください。片手で胸の下を、もう片方で後ろ脚とお尻を支え、体を自分に近づけて安定させます。背中や後半身が宙にぶら下がらないようにし、胸を強く締めつけないことが基本です。下ろす時も低い姿勢になり、最後まで支えます。

  • 耳や首の皮をつかんで持ち上げない。
  • 仰向けにして動かなくなる状態を、リラックスと考えない。
  • 高い場所で抱いたまま撮影したり、片手で物を探したりしない。

子どもには床での役割をお願いする

幼い子どもに抱き上げを任せず、大人がそばで見守ります。子どもには「座って待つ」「静かに呼ぶ」「近づいてきたら優しくなでる」といった役割をお願いしましょう。家族の誰かが抱えて別の人へ手渡す遊びは避けます。

家庭のルールは「抱っこは大人」「追いかけない」「隠れたら休憩」のように短く書くと共有しやすくなります。うまく接することができた日は、抱いていられた秒数より、落ち着いて離れられたかを振り返ってみてください。

暴れる時は練習を続けない

急に蹴る、逃げようとする、体を強くよじる時は、低い位置で支えながら安全に戻して中止します。繰り返し挑戦して慣らそうとせず、健診の際にその子に合った扱い方を教わりましょう。落下後に動きがおかしい、触れると痛がる、急に接触を嫌がる場合は、行動だけの問題と決めつけず速やかに動物病院へ連絡してください。

参考資料

資料確認日:2026年9月12日。家庭での手順例は、上記資料を踏まえてPetter編集部が構成しています。